深煎りコーヒーの魅力は、甘さと心地よい苦味です。
深煎りコーヒーで失敗しがちなのが、ピリピリした渋味だけが出てしまいお湯っぽくなってしまうこと。
深煎りコーヒーを使うと液色が黒くて香りも重たくスモーキーなので、実は薄く入っていることに気が付かないことが多いのです。 甘みがしっかりと抽出されていないので、余計にピリピリとした渋味が目立つ味わいになります。
今回は深煎りコーヒーを使って、甘さと心地よい苦味を十分に取り出して、且つ後口の爽やかで香りが飲み終えた後も長く愉しめる淹れ方を紹介します。
新鮮な深煎りコーヒーは、含まれているガスが多く、かなり粉が膨らむので1~2杯用のドリッパーに2~4杯用のペーパーフィルターを合わせて使います。
*ペーパーフルターがドリッパーに合わない場合は写真のようにサイドの折り込みを大きくして調整します。
使用するドリッパーはサンヨースリーフォードリッパーです。
以前に紹介した メリタ式と同じ1つ穴の台形ですが、リブのつけ方が少し違います。
またメリタはサイズに関係なく穴は一つですが、三洋スリーフォーはサイズが大きくなるにつれて穴の数が増えます。
液色は黒くてしっかり抽出されているように感じますが、深煎りのコーヒーはお湯の通りが速くなります。
苦味が出過ぎないようにと過抽出を心配して注ぎを急ぎたくなりますが、ここは我慢してゆっくりとコーヒーの成分を絞り出すようなイメージで抽出していきます。
今回はお湯を
蒸らし(ガス抜き)に 80g使い
1回目注湯で120g
その後は約30gずつ注湯しています。
キッチンスケールの上で注いだ量を確認しながら淹れると抽出が安定してきます。
ポイントは
深煎り豆の場合は特に抽出を急がないこと
が大切です
うまく入ると心地よい苦味と香ばしさとともに、溶かしバターのような滑らかでコクのある食感に仕上がります。
今回は2人分の抽出ですが、1~2人用のドリッパーを使っています。2~4人用を使うよりコーヒーの粉の層が厚くなるため、甘みとコクをしっかりと取り出すことができます。
今回のレシピ
材料
バレンタインブレンド: 28g・中挽き
湯:350ml ・85℃ 出来上がり:270ml
今回使用した道具
メリタ フィルターペーパー アロマジック ナチュラルホワイト【2~4杯用 40枚入】PA1X2
*個人的な考察ですので、器具を選ばれる際は相性の良いものをお使いください。